懐かしい未来=悲惨な過去?
美味しいご飯の炊き方に、なかなか辿り着かない。
有機のお米を育てる上で避けては通れない過酷(?)な
除草機押しという作業の間
動いているのは体で、脳は空いているわけだから
このブログのことを考えたりしている。
思いつかない時は、ご飯の美味い炊き方でいいやなどと
思うはずなのだが、どうやら農業を取り巻く状況は
そんな時間を与えてくれそうにない。
ご存じの通り、国際的な資源獲得競争のなかで
原油や食料価格の高騰ばかりに目が向いているが
実は、肥料の値段も高騰している。
レアメタル争奪戦の陰になって目立つことはないが
今年になって中国が化学肥料の輸出関税率を100%に上げた。
5月には肥料三大要素の一つであるリン鉱石の
関税率も100%に引き上げた。
リン鉱石の全量を輸入に頼っていた日本
その多くを中国に依存していた日本にとって
中国が自国向けに肥料使用の方針転換を図ったことは
実質的な禁輸措置と言っても過言ではないだろう。
自給率が39%になり、後継者・担い手がいないという問題を
これから何とか解決して行かなくてはならないという中
作物を育てる為の肥料が・・・、ない。
実際にはないわけではない。
二倍に跳ね上がった価格の肥料を使えば良いのである。
買えるのであれば。
化学的ではない肥料、有機肥料だったら
畜産業から出てくるんだろうから、それで賄えばイイという
短絡的な意見も出てきそうではあるが
残念ながら、有機肥料だけを使って
今までと変わらない農業を営むだけの力は
今の日本の農業にはないのではないだろうか。
小学校・中学校の社会の時間に習ったのではないだろうか。
日本は戦後、化学肥料や農薬によって食糧の増産に成功し
少ない労力で営農できるようになった・・・などなど。
逆の事態が起こっているのである。
ましてや、今農村が抱えている問題は山積している。
逆の事態に並行して、高齢化も進み
離農する農家は、これを機に後を絶たないだろう。
日本農業の空洞化は、今から3年ぐらいで一気に進む。
食品の安全性・偽装問題などで騒いでいるうちはまだいい。
それは食べるものがあった上での問題だからだ。
食べ物がなくなったら、どうするんだろう。
米騒動のようにスーパー騒動が起こるのだろうか。
米騒動を起こせるほど、米屋さんはすでに残ってはいないが。
このブログが嘘で終わるのであれば、それが一番だ。
5年後、実際にそんなことが起こらなくて
「信太って奴が、昔大げさなことを言ってたなぁ」と
言われるのであれば、私が心配性だったというだけである。
でも、備えあれば憂いなしである。
おにぎり隊の皆さんだけでもいい。
農林水産業に携わる、特に自分が外せないと思う食べ物を
育てている方々と太いパイプを作って欲しい。
食品業界における大手の幾つかは
既に水面下で、自分たちの食べ物を囲い始めている。


