エストニアの人々
暑いですね、この蒸し暑い夜を迎える頃になるとエストニアが恋しくなります。
気温は18℃~25℃、何と言ってもさわやかな乾いた空気は気持ちのいいものです。
(北海道の夏を想像してください)
しかも6月23日の夏至が過ぎた今頃は完全にとは言えないまでも日本では体験できない白夜の日々です。
この季節、人々は家族揃ってカントリーハウスで夏を過ごし、
ブルーベリーやラズベリーを収穫してジャムにしたり、
魚をスモークしたり、ピクルスを作ったり、冬に備えて保存食を作ります。
しかし首都圏市街地はお盆の東京が一ヶ月続いたような状態、ほぼ会社などは機能しません。
でも旧市街は元気です。
観光客相手のホテルやレストラン、土産物店は一年で一番忙しい時期ではないでしょうか。
街を右往左往しているのは中央ヨーロッパあたりから来た中高年の団体さん、
トーンペア(旧市街の丘の上)の裏道には大型観光バスがずらりと並んでいる、中世の街並みには似つかわしくない風景が見られます。
観光客を笑顔で迎えるエストニアの人々は、愛想も良く、MacのSmile0円そのもので大概評判がいいです。
商売ですから、と言われればそれまでですが、すらっと背の高いウェイターや美しいブロンドの髪の店員さんに微笑まれたら、気分悪いはずがないですよね。
で、一般の人たちはどうでしょう?
エストニア人ってどんな国民性?そんな疑問出てきますよね。
日本人とよく似ていると感じるところが多く、心情的に通じるというか、安心して付き合えると感じる人が多いようです。
共通してよく使われるのは、シャイという言葉。
遠慮がちで、吾も吾もというところがない、静かで思慮深い人が多いように思います。・・・・というか、思っていました。
ところが、つい最近NHKBSのある番組で在日エストニア人たち自身がエストニアの人々の性格を語っている中で、「エストニア人は隣の人が不幸になると喜ぶのです」という爆弾発言があり、大いにスタジオが沸いた場面がありました。
これには私も驚き、友人に本当かどうか確かめました。
友人いわく、「そうよ、うわさ話の種ができるでしょ。外国から来た人には親切なのは、あたりまえ。こんな小さな国に来てくれてありがとうという気持ちがあるからね、でも本当は人のうわさ話をするのが楽しい人は多いよ、レベルの低い話だけどね」とのことでした。
なるほど、妙にガテンでした。
ただ、いろいろとお付き合いしている中で感心したのは、学ぶことの大切さを子供たちにきちんと教えていることです。
悠久の昔から大国に翻弄され続けてきたこの国の人々は、教養こそ「宝」ということを身に沁みて分かっているのです。
いざ国を捨てて逃げなくてはならない事態になった時に、何も持ち出すことは出来ません。
でも頭の中にある言語能力や教養はいつでも、どこでも引き出して使うことが出来るというわけです。
人口135万人という少数民族が一致団結して国を守り、独自の芸術文化を育んでいることが出来ているのも、こんな代々受け継がれてきた教育思想が根底にあることに気づかされます。
どこかの国の教育現場とえらい差を感じるのは私だけではない・・・、はず。
では、また。
注)おにぎり隊が訪問する10月は観光客も少なくなり、美しい紅葉と静かになった旧市街を楽しむことが出来ます!

