隊員達との想い出(チベット編2)
絵本を片手にチベット亡命政府のあるダラムサラに赴いたのは2001年の初冬、山肌に張り付くように作られたその町にダライ・ラマ法王始め亡命してきたチベットの人達が10万人以上棲んでいる。
ニューデリーからバスに揺られゆられて事約12時間。『おぉ~っ着いた着いたぁ!』総勢37名、皆この地を踏むのは初めてだ。到着早々、情報外務省の方々が出迎えてくれた。『タシデレー(こんにちは)』と挨拶を交わす。
想い出の中に生きる出会った人々を書き出すと切りが無いくらい一つ一つが印象的だったけど、あえて幾つか挙げるとする。
チベット仏教・カーギュ派最高指導者:"カルマパ17世”。 我々が赴いた一年ほど前に中国から亡命してきたばかりだった。
謁見するのに随分厳しい検査があったが、一般謁見と異なって特別に30分話をさせて頂く事が出来た。ここギュトー寺にはチベット独特の静寂があった。

『なんだこの眼光と肝っ玉の据わった少年は…』
印象に残ったのは15歳とは思えない落ち着いた振る舞いと慎重に言葉を選びながら話す姿勢。『同世代の日本の若者に何かメッセージを。』 の問い掛けに彼、カルマパ17世が応えた言葉が今でも記憶に残っている。 『私はまだ若く勉強中の身なのでメッセージを申し上げる立場にはないのですが、言えることは若い世代がこれから世界で重要な役を担っていくという事です。より良い世界、世界の平和の為に若い人は勉強してゆかなければならないと思います。』
チベット人民とチベット仏教をこの15歳の彼が世界平和への祈念と共に背負っているのだと思うと、その役割の重さと大いなる因縁に深い敬意の念を持った。かつて日本も14歳で元服したんだよな。大人になるって事はやはり環境や立場が大きく関わってくるんだな…。そんなコトを思いつつ静寂に包まれたそのお寺を後にしました。
あれ?隊員達との想い出じゃなかったっけ? それは次回また・・・


