報告書


日本おにぎり隊に参加して 橋本 典子

 隊長として任務が果たせるか大変不安ではあったが、勇気と気力そして責任感を高めエリトリアへ向かった。
本隊・サポート隊員は全国からの参加であったが、世代間の違和感もなく、一つの目的に向かい素晴らしい活動が出来た。
 民間の団体では初めてというキャンプ地訪問。
戦争の悲惨さ…私には55年前の敗戦した日本と思い重なり、やりきれない思いだった。
テント生活の中での歓迎には、本当に来て良かったと実感。

言葉が通じなくとも目と目、心と心は通じあえる喜び。
「また来たい」と話すと「今度はキャンプではなく自分の村へ」と言われ…本当にそうなることを祈る。
少しでも励ましになれたことで、お金ではない、人と人の暖かいふれあいの大切さを感じた。
 学校・孤児院の生徒との交流では、隊員皆が平和のために学び立派に成長してほしいと心で叫んでいるように感じた。
 隊員の皆様が今回学んだことを人生の糧に大きく成長し、世界平和のため何が必要か学んで欲しい。
隊長を支えて下さった皆様に感謝申し上げたい。


●おにぎり隊に参加して 上島 満里子

 それは、確か9月下旬の朝日新聞朝刊を読んでいた時から始まりました。
新聞を後ろから読むのが私の癖で、テレビ欄、三面と進み京都版を開けた時に、「うっ」と何か判らないのですが、おにぎり隊の記事に釘付けになりました。
説明を受け、ボランティアのボも経験のない私でしたが、「おにぎり」と「そろばん」なら私にもできると思い、参加を決めました。

 成田では、初めて顔を見る人もいてあまり馴れ染んでいませんでしたが、アスマラに入り一緒に行動する様になるにつれて、パワーのある「おばちゃん」と爽やかな「若者」に会えて参加させてもらって本当によかったと、日々の思いは増して行きました。
それに、どこへ行っても子どもたちの笑顔と人懐っこく目がキラキラと輝いていたことに、これからのエリトリアに希望が持てたように思います。

 私たちがエリトリアで出来たことは、あの乾いた土地の上ではひと雫の潤いにしかならなかったことと思いますが、私たちが貰ったものは一生心に残ることでしょう。
今後私がエリトリアをどのように関わっていけばよいかをしっかりと考えたいと思います。


●エリトリアに行って 坂井 成

 ある朝、ふと目にした新聞の記事からエリトリアへ行くことが出来た。サボテンの多い山岳地帯の村は勿論、首都のアスマラでさえ人々の生活は貧しいと見受けられた。でも車に揺られてたどり着いた難民キャンプでも、痩せたとうもろこし畑が殆どの農村地帯でも、みんな明るい表情と澄んだ瞳をしていた。そして優しい人達であった。
 今回私達は炊き出し精神を掲げて出掛けたのではあるが、少ない時間と限られた行為では何一つ確かな成果を上げるには到らなかったと考えている。
ともあれ、隊員はもとより若いサポ−タ−達にとって、かつ子さん、佐智子さん、そしてエリトリアに出会えたことは大きな宝を与えられたことだろう。
そして今後も何らかの形でエリトリアとのつながりを大切にしていきたいと願っている。



●日本おにぎり隊に参加して 高嶋 きし

初めて聞いた知らぬ大地の国に降り立ったときは戸惑いもありましたが、目的を同じくする仲間たちとてんてこ舞いをしながらも自分なりに一生懸命活動をできたことを誇りに思っています。
 心の豊かさの大切さを、遠いアフリカの大地で思い知った気がいたします。
食べ物に事欠いている状態でも優しい眼差しや笑顔を向ける心の余裕や温かさに触れ、人の根本を見たような気がします。
 トレインピクニックでは、列車のハプニングや巨大魚の丸焼きなど楽しい思い出を作ることができましたが、それにも増して、孤児院での炊き出しやジャパンナイト、最終日のお茶会などで、エリトリアの方々に思い出を持っていただけたのが何よりうれしいことです。
 疲れと食文化の違いでおなかをこわし、自分が弱く情けない思いもしましたが、全員が帰国でき、正直ホッといたしました。
エリトリアの平均寿命を遥かに上回る67歳の私がこのように活動できたのは、サポート隊の皆さんや、受け入れ側のご配慮の賜物と心から感謝しております。
 20世紀最後の年に新しい一歩を踏み出した「日本おにぎり隊」が長く続き、少しでも多くの人たちに支援の輪が広がりますようにお祈りしております。
そして、新世紀にも再び参加し、素敵な笑顔に出会えるのを願っております。


●人間はみな同じ 松本 アキエ

 東アフリカの小国エリトリアの避難民におにぎりを!!との新聞記事を目にして迷わず参加を決めた。
日本おにぎり隊の趣旨にも賛同でき、未知なる国への好奇心もあって一直線にアフリカ行きの切符を手にしたのである。

 成田から首都アスマラまで18時間あまり(時差6時間)であったが、気分が高揚して疲労感はなかった。
計画に沿って行動開始となったが、ジャパンナイト、キャンプ地訪問、孤児院での炊き出し、おにぎり交換会、他支援物資の贈呈等々連日強行軍であった。
現地の人々との交流の中で皮膚の色、言葉の違いを超えて人間はすべからく同じであるという実感を持てたことは意義深く、貧しいけれど彼らは不幸ではないとその瞳は教えてくれた。この白い大地アフリカに緑の沃野がひろがればいい。

 この交流が今後も続くことを希望し、クラークかつ子さんと関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいである。


●日本おにぎり隊に参加して 山下 都

私達はエリトリアに一週間滞在して、戦争孤児・難民及び地元の高校生をはじめ色々な人と交流しました。
ほとんどが生活は貧しく親子が離れ離れでさぞ寂しい思いをしているのだろうが、利己主義的な態度は見えませんでした。
どこへ行ってもポップコーンにコーヒーなどで大歓迎を受け、踊りの輪の中にも入れてもらい、優しい瞳と温かい心で私たちを受け入れてくれました。
また彼らはまさに自然と共存していて、動植物を大切にする気持ちを持ち合わせており、それは私達日本人がいつの頃からか忘れてしまった事でした。
この優しい心の持ったエリトリアの人々に平和な生活が戻りますように祈るばかりです。

 

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